内容:
日本ダウン症協会の理事長であり、ダウン症の子どもをもつ父親であり、心理学の専門家でもある著者はわが国におけるダウン症についての第一人者である。
その著者が長年にわたりダウン症の本人や家族と関わりをもち、さまざまな課題に向き合ってきた中から得たものが実感をこめて綴られている。
また、ダウン症のある子どもの目からは、社会や私たちがどのように見えているのかについても具体的でわかりやすい事例をあげて解説されている。
さらに、ダウン症についての研究・解明のプロセスや最新の知見、あるいは昨今、論議になっている出生前診断の問題点、そこから見えてくる社会構造や障害に対する考え方など、ダウン症をとりまく諸問題についても幅広くふれられている。
ダウン症にとどまらない、障害というもの全体についての根本的な捉え方を再確認していくための書としても価値のある一冊である。
第1刷 2015年08月02日(3,000部) 第2刷 2016年06月23日(3,000部) 第3刷 2019年09月19日(2,000部) 第4刷 2023年02月01日(2,000部)
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