書籍_s17020703画像 うつ病から相模原事件まで  精神医学ダイアローグ
著者: 井原裕
価格: 1,836円
発売日: 2017年01月25日
内容:
  疾患喧伝、高齢化時代のメンタルヘルスケア、精神医学と犯罪防止の関係…。

  精神科医である著者が、精神医学の時事的な問題について架空のジャーナリスト等との対話形式で論じる。
目次:
はじめに

第1章「疾患喧伝」(disease mongering)について取材を受ける―精神医学の欺瞞
今の精神科の医療は欺瞞だらけ?/疾患喧伝とは何か/病気か生理的な範囲か/製薬会社の疾患啓発活動/疾患喧伝にあおられる精神医学/「医者だから薬を使わないといけない」は間違い/うつ病に抗うつ薬は効くのか?/うつ病のガイドラインも変わる/脳循環・代謝改善剤の経験/薬物療法批判は単なる狂信的な活動ではない

第2章 うつ病と「こころの風邪」
ごあいさつは空中戦/世紀末疫病物語/真犯人は誰だ?/季節の変わり目の心の風邪/昭和時代の「こころの風邪」/「こころの風邪」とうつ病啓発/映画になった「こころの風邪」/うつ病啓発の意義/「こころの風邪」は「脳の病気」?/「牧畜業者」といわれた精神科医たち/おとぎ話の終焉

第3章 生活不活発病としてのうつ病
医療ジャーナリズムの世界/自殺者が三万人を切った理由/「傘がない」と団塊の自殺/自殺好発年齢は四〇、五〇代/高齢化しすぎると自殺は減る/お年寄の四人に一人が認知症?/ヘルス・リテラシーの要請/高齢者の生活習慣病としてのうつ/退職後、うつ状態を呈した七二歳男性/しゃべらないということが所見になる/リタイア後に元気がなくなる/精神科治療は見込み発車/治療は「低侵襲」なほうがいい/薬物療法を急がない/療養指導の実際/生活習慣は簡単には変わらない/薬は使うのか?/不眠を訴える高齢者に対する療養指導/高齢者に睡眠薬は使うべきか/高齢者の不活発は「死に至る病」/身体運動と知的志向の両立

第4章 双極性障害というジョーク
浪花医科大学から若手医師が見学に/VIPのうつ病/カリスマ医師淀屋橋工次先生/職業としての医者/天才かイカサマ師か/外来症例のカンファランス/面接の流れを予想する/課題を中心に面接を展開させる/職場のメンタルヘルス/復職のためのプランニング/診断書の書き方/双極性障害の治療/「うつ病」から「双極性障害」への診断変更/気分変動は病的ではない/療養指導なき薬物療法の弊害/誤診があり得ることを前提にした治療/患者さんの自助努力

第5章 相模原事件をめぐって―精神科医療と治安政策
メディア対応は説明責任/相模原事件と指定医問題は直接の関係はない/精神科医は警察官ではない/措置入院は強制治療/措置入院で医師は人権擁護の責任を負う/退院の際の責任/退院の判断は妥当か/「警察発、病院行き」の“片道切符”/思い込みは病気か/確信犯罪者は刑法学の課題/措置解除後の事件はこれからも起こる/「検討チーム」の刑法学者は機能していない/保安処分に関する議論/一元主義と二元主義/法の抜け穴をふさぐ措置入院制度/論争の歴史をどう総括するか/患者さんにどう説明するか/『イチゴ白書』をもう一度

おわりに

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