書籍_s17020714画像 成年後見人のための精神医学ハンドブック
著者: 五十嵐禎人
価格: 3,132円
発売日: 2017年02月13日
内容:
ありそうでなかった一冊! 自己決定支援の実現に欠かせない必備書

● 被後見人の自己決定支援を適切に行うために欠かせない医学的知識やコミュニケーションの確立手法を、医師の立場から解説。
● 成年後見制度の利用者に多い精神障害について、「精神医学的診断がどのように行われているか」「それぞれの精神障害がどのような病気か」「その症状や治療・ケアはどのように行われているか」「精神障害のある人とのコミュニケーションをどのようにすればよいか」等を、丁寧に解説。
● 自己決定支援のための法制度について、仕組みの解説だけでなく、判断能力の精神医学的評価方法や障害者権利条約等が要請する自己決定支援のあり方などを詳述。

成年後見制度の利用者の大多数を占める、認知症高齢者、知的障害者、統合失調症患者に関して
・認知症の方への対処の原則
・認知症の方の理解力を高めるための工夫
・知的障害者の行動特性
・知的障害者と接するうえでの配慮
・統合失調症患者の行動特性
といった具体的で参考となる表を収録!

その人ごとに症状の異なる被後見人を「どのように」支援すればよいのか?
成年後見人の悩み・不安を解消する一冊!

(目次)

第1章 成年後見制度の利用者に多い精神障害

I 精神障害とはどのような病気か
1 精神障害の診断の過程-精神科での診察はどのように行われるのか
(1) 身体の病気での受診
(2) 診察・診断とは
(3) 精神科での診察・診断
2 精神医学における病気とはどのようなものか
(1) 医学における「病気」の概念
(2) 精神科における「病気」とは
(3) 精神障害の定義
3 精神障害の分類と診断基準
(1) 状態像診断
(2) 伝統的診断-原因による分類
(3) 伝統的診断の問題点
(4) 操作的診断基準
コラム1 進行麻痺と疾患単位
2 "Disorder"の訳語
3 アメリカ-イギリス診断研究

II 認知症
1 認知症とはどのような病気か
(1) 脳の老化と記憶力の低下
(2) 「認知症によるもの忘れ」と「老化によるもの忘れ」の違い
(3) 「認知症」の定義
(4) 軽度認知障害(MCI)
(5) 認知症の分類
2 認知症の臨床症状
(1) 中核症状
(2) 周辺症状
3 認知症の診察・診断の流れ
(1) 初診の流れ
(2) 初診以降の診察・診断の流れ
4 様々な認知症
(1) アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)
(2) レビー小体型認知症
(3) 前頭側頭型認知症(ピック病)
(4) 血管性認知症
5 認知症の治療
(1) 中核症状に対する治療
(2) 周辺症状に対する治療
コラム4 記憶とは
5 若年性認知症とは
6 認知症とうつ病
7 クリューヴァー・ビュッシー症候群(Kluver-Bucy Syndrome)
8 認知症の診断-確定診断と臨床診断

III 知的障害
1 精神医学における知的能力障害
2 知的能力障害の重症度
(1) 軽度知的能力障害
(2) 中等度知的能力障害
(3) 重度知的能力障害
(4) 最重度知的能力障害
3 知的能力障害の原因
4 知的能力障害の対応
コラム9 知的能力障害をめぐる用語

IV 発達障害
1 発達障害とはどのような病気か
2 自閉症
(1) 自閉症とは
(2) 自閉症の症状
(3) 自閉症の治療
3 注意欠如・多動性障害
(1) 注意欠如・多動性障害とは
(2) 注意欠如・多動性障害の症状
(3) 注意欠如・多動性の治療
コラム10 発達障害者支援法
11 自閉症の概念の変遷
12 「心の理論」を調べるには―サリーとアン課題
目次:
V 統合失調症
1 統合失調症とはどのような病気か
2 統合失調症の臨床症状
(1) 幻覚
(2) 妄想
(3) 思路障害
(4) 自我障害
(5) 思考・会話の貧困
(6) 意欲・行動の障害
(7) 緊張病症候群
(8) 感情障害
(9) 両価性
(10) 自閉
(11) 疎通性の障害
(12) 陽性症状と陰性症状
(13) 認知機能障害
3 病期別にみた症状と治療目標
(1) 急性期の症状と治療
(2) 回復期の症状と治療
(3) 安定期の症状と治療
4 統合失調症の経過・予後
5 統合失調症の治療
(1) 薬物療法
(2) 心理社会的治療
コラム13 統合失調症と精神分裂病
14 クロピザン

VI うつ病と双極性障害
1 気分障害とはどのような病気か
2 気分障害の症状
(1) うつ病相(抑うつエピソード)の症状
(2) 躁病相(躁病エピソード)の症状
(3) 軽躁病相(軽躁病エピソード)の症状
(4) 混合病相(混合性エピソード)の症状
3 気分障害の診断分類
(1) うつ病
(2) 双極性障害(躁うつ病)
4 気分障害の自殺のリスク
5 気分障害の経過・予後
(1) うつ病
(2) 双極性障害
6 気分障害の治療
(1) うつ病の治療
(2) 双極性障害
コラム15 気分障害からうつ病と双極性障害へ
16 気分障害概念の歴史的変遷
17 内因性うつ病の病前性格
18 混合病相の診断について

VII 精神障害を持つ方とのコミュニケーションの取り方
1 成年後見制度の利用者とのコミュニケーションのあり方
(1) 成年後見人等の取るべき姿勢
(2) 精神障害の影響を把握し、理解する
2 地域支援ネットワークの一員としての成年後見人

第2章 成年後見制度の利用者の自己決定支援

I 自己決定と判断能力の評価
1 自己決定と判断能力
2 判断能力とは
3 法的概念としての判断能力―意思能力、事理弁識能力、行為能力
(1) 意思能力
(2) 行為能力
(3) 事理弁識能力
4 能力判定の方法
(1) 結果判定法
(2) 状態判定法
(3) 機能判定法
(4) 機能判定法の問題点:機能判定法から状態―機能判定法へ
5 精神医学からみた意思能力判定の構造
(1) 機能的能力の判定
(2) 「キャパシティ」の判定
(3) 「コンピタンス」の判定
6 判断能力評価と自己決定支援
(1) 2005年法の原則
(2) 2005年法における意思決定能力の判定
(3) ベスト・インタレストの判定
(4) 2005年法における意思決定支援と代行決定
コラム19 自己決定支援と意思決定支援
20 共同意思決定(shared decision making : SDM)

II 成年後見制度
1 成年後見制度とは
2 法定後見制度
(1) 法定後見制度とはどのような制度か
(2) 手続
(3) 成年後見人等の職務
3 任意後見制度
4 成年後見制度における鑑定書・診断書
5 成年後見制度で問われる事理弁識能力とはどのようなものか
6 成年後見制度の現状と課題
(1) 成年後見制度の概況
(2) 精神鑑定の現状
(3) 後見申立てにおける家庭裁判所調査官の面接
(4) 医療同意の問題
(5) 障害者権利条約との関係
コラム21 市民後見人とは

III 障害者権利条約
1 障害者権利条約とは
2 障害者権利条約の主な内容
(1) 障害の定義-医学モデルから社会モデルへ
(2) 目的
(3) 平等・無差別と合理的配慮
(4) 意思決定過程における障害当事者の関与
(5) 施設・サービス等の利用の容易さ
(6) 自立した生活・地域社会への包容
(7) 教育
(8) 雇用
3 障害者権利条約と成年後見制度
4 障害者権利条約と精神科病院への非自発的入院

IV 介護保険法
1 介護保険法とは
2 介護保険制度の仕組み
(1) 保険者と被保険者
(2) 介護保険サービスの体系と種類
(3) 要介護認定
(4) 介護サービスの利用手続き

V 障害者総合支援法
1 障害者総合支援法とは
2 障害者総合支援法の理念
3 障害者総合支援法の対象
4 障害支援区分認定
5 支給決定からサービス利用までの手続
6 障害者総合支援法による福祉サービス
(1) 自立支援給付
(2) 地域生活支援事業
7 自立支援医療
(1) 自立支援医療制度の対象者
(2) 精神通院医療とその手続
コラム22 障害児と保護者

VI 精神科病院への入院
1 精神科病院への入院に関する法律
2 精神科病院への入院に特別な法律がある理由
3 我が国における入院形態
4 精神保健指定医
5 精神保健福祉法に規定される入院形態
(1) 任意入院
(2) 措置入院
(3) 緊急措置入院
(4) 医療保護入院
(5) 応急入院
(6) 医療保護入院等のための移送制度
6 精神科病院入院中の患者の人権を擁護するための仕組み
(1) 精神医療審査会
(2) 入院患者の処遇に関する規定
7 医療観察法
(1) 医療観察法とは
(2) 心神喪失者とは
(3) 医療観察法の対象者
(4) 保護者
(5) 手続
(6) 指定入院医療機関
(7) 指定通院医療機関と地域処遇

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