書籍_s17063004画像 特集・ICT活用で苦手さのある子の学びを保障する  教室で行う合理的配慮
・「 LD,ADHD&ASD」2017年7月号
編: 「 LD,ADHD&ASD」編集委員会
価格: 970円
発売日: 2017年07月01日
内容:
ICT活用で苦手さのある子の学びを保障する―教室で行う合理的配慮―
東京大学/近藤 武夫

 障害のある個人が,障害によって起こる困難さを回避し,社会参加を最大化するために用いられるさまざまな機器や道具,ソフトウェアは,「支援技術(Assistive Technology)」と総称されます。

 支援技術は,広義では補聴器や義手義足,車いすなども含む幅広い機器を指します。

 しかし近年では,パソコンやタブレットなど,通常のICT機器が,視覚障害や肢体不自由,聴覚障害,特異的学習障害など,障害のある人々も利用することを想定した高度な機能(=アクセシビリティ機能)を標準の機能として備えるようになりました。

 そのことで,一般的なタブレットなどのICT機器が,支援技術としても利用されるようになったのです。

 また,読字,書字,計算のいずれかまたは複数に機能制限(困難)のある障害である特異的学習障害や,対人コミュニケーションや時間・予定の把握における機能制限,感覚過敏などが伴うことのある自閉症スペクトラム等の,発達障害のある児童生徒・学生・成人にとっても,ICT機器を支援技術として活用することの有効性が知られるようになってきました。

 タブレットやパソコン等を,障害のある子どもたち自身が活用することで,読むことや書くこと,聞くこと,話すこと,計算すること,考えをまとめることなどにある機能制限を避け,さらに一人一人の強みを生かして,学習の機会に参加することを支援できます。

 特に,タブレットが一般化した2010年代以降は,日本でも特別支援教育におけるICT利用が大きな広がりを見せています。

 本特集では,タブレットなどのICT機器を,教室のどのような場面で,障害のある子どもたちの学習機会を保障するツールとして使用できるのかに焦点を当てています。

 特に,障害のために他の生徒と同じように紙の教科書やノート,鉛筆を使って学ぶことが難しいけれど,ICTを活用することで,他の生徒と同じ学習機会に参加できるよう環境調整する活用事例の報告に重点を置きました。

 合理的配慮が2016年4月から通常の学級でも提供されることになりました。

 合理的配慮の具体的な手段として,ICT利用が考慮される場面は今後もさらに増えていくでしょう。

 本特集が,障害のある子どもたち一人一人のニーズに対して,合理的配慮の理念に沿った形で,適切にICTを利用する一助となれば幸いです。
目次:
特集について/近藤 武夫

提言
「ICTの利用による学習保障」のために必要な考え方を理解しよう/近藤 武夫

各論
1 学びを保障するための〈最新〉ICTツール&ソース/平林 ルミ
2 ICTを利用する?しない?配慮の妥当性を検討するためのアセスメント/河野 俊寛
3 入試や試験での合理的配慮としてのICT利用―合理的配慮の合意形成に関する事例から―/近藤 武夫

実践
1 教科の授業で行うICTによる学習保障
(1)国語 読み書きが苦手な子へのICTを活用した事例/保田 美紗子
(2)数学 LEVEL THE PLAYING FIELDの追求/藤元 貴嗣
(3)英語 ICTを用いて英語の「読み」と「書き」を支援する/村田 美和
2 苦手さに対応したICTによる学習保障
(1)「聞こえ」の困難への情報保障/池谷 航介
(2)「話すこと」の困難へのコミュニケーション支援―AAC―/青木 高光
3 大学から広がるICTによる学習保障
大学の教室で「あたりまえ」となっているICTによる支援/岡田 孝和

Essay
アシスティブテクノロジーとしてのデジタル教科書への期待/堀田 龍也

特別寄稿
ワーキングメモリ―その働きとワーキングメモリ理論からの支援―/湯澤 正通

買い物かごの中身
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