書籍_s18051103画像 (新書)  発達障害と少年犯罪
著者: 田淵俊彦、NNNドキュメント取材班
価格: 864円
発売日: 2018年05月16日
内容:
 発達障害と犯罪に直接の関係はない。しかし、発達障害をもつ子どもの特性が、彼らを犯罪の世界に引き込んでしまう傾向があることは否めない。

 そんな負の連鎖を断ち切るためには何が必要なのか。矯正施設、加害者になってしまった少年たち、彼らを支援する精神科医、特別支援教育の現場など、関係者を徹底取材。

 敢えてタブーに切り込み、現実を正面から見据えて問題解決の方策を提示する。
目次:
はじめに

第一章 猟奇殺人の背景にある発達障害
「心の闇」の正体/自閉症スペクトラム障害に着目する理由/続発する子どもによる殺人事件/少年犯罪は減少しているが/「発達障害=犯罪に直結」ではないものの/ある家庭裁判所調査官の提言/ある精神科医の告白

第二章 自閉症スペクトラム障害は、ここまで分かってきた
日本は児童精神医療の後進国/少年犯罪に占める発達障害の割合/自閉症スペクトラム障害の特徴/コレクションという特徴/感覚障害と知的機能のアンバランスさ/サヴァン症候群/海馬と扁桃体/ミラーニューロンの機能不全/発達障害発症のプロセス/発達障害の子どもによる犯罪の6類型

第三章 虐待が脳を破壊する
発達障害の特性が虐待を呼び込んでしまう/海馬、扁桃体、前頭前野に変調が生じる/脳の破壊が引き起こす発達障害/先天的な発達障害よりも深刻/犯罪を作動させる「虐待」というスイッチ/犯罪動機5つのパターン

第四章 矯正施設にいる少年たちは何を語ったか
医療少年院への取材依頼/少年法の厳罰化に歪みはないか/相手を傷つけることになるとは考えてもいなかった/言いつけた女の子を恨んでいる/ご飯ももらえなかったネグレクト被害者/お母さんが好きなことをやらせてくれない/思い通りにならないと暴れた/怒られたことが納得いかない/さまざまな「プラスα」のかたち

第五章 矯正施設から始まった画期的トレーニング「コグトレ」
「認知行動療法」の限界/「困っている子ども」の6つの特徴/認知機能強化トレーニング/認知作業トレーニング/トレーニングが予防する子どもの再犯

第六章 教育現場での取り組み
児童自立支援施設での取り組み/小学校でのコグトレの現場へ/できなくても否定しない/自己肯定感が低い子どもたち/特別支援学級の存在意義

第七章 トラウマ治療の現場に入る
「二次障害」を治療する/不安になってパニックに陥る少年/トラウマという洞窟への探検/虐待の世代間連鎖/トラウマ治療の現場に立ち会う/トロンボーンが導く解決法/失われた記憶が教えてくれること/幼少期における「愛着」の大切さ

第八章 「出世魚現象」を防げ
「出世魚現象」の恐ろしさ/再犯の危険性/アスペ・エルデの会/私たちに何ができるのか/子どもの頃から目を配る1 早期発見/子どもの頃から目を配る2 早期サポート/発達障害と父親の年齢の相関/国や行政がやるべきこと/放課後デイサービスの問題点

おわりに

参考文献

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