書籍_s18100504画像 ボンちゃんは82歳、元気だよ!
あるハンセン病回復者の物語り
著者: 石山春平
価格: 1,836円
発売日: 2018年10月10日
内容:
絶望の淵に立たされた時、人はどのようにして自分をたて直すのか──

石山春平はハンセン病回復者である。今も根強い差別・偏見の社会にあって、その半生が筆舌に尽くしがたいものであることは疑いない。

だが石山は決して暗くは語らない。

責めるニュアンスも感じない。それどころかシリアスな語りの最後には、必ず笑いを織り交ぜる。

加害の負い目に救いをもたらし、共に生きたいという気持ちにさせる。

この本は、ある時社会から姿を消した石山春平が、「自分はこうやって生きて来た」と、その半生を語る物語りである。

絶望の淵に立たされた時、人はどのようにして自分を立て直すか――、その力が、ことのほか弱いと言われる私たち日本人にとって、ここに生きる力のヒントがあるように思われてならない。(本書「プロローグ」より)

「ボンちゃん」との対談 樹木希林
『あん』でハンセン病の徳江を演じて、やっぱり狠里蕕覆い海箸郎瓩世吻瓩辰道廚い泙后その映画がきっかけで、「ボンちゃん」こと石山春平さんと対談しました。小学校6年生で「もう学校に来るな」と言われ、机も焼かれて療養所に隔離され、重い障害をもって社会に生きてきた、──そのたいへんな苦難を、頓智とユーモアを織り交ぜ語る姿に、私は意表を突かれました。もし彼を知っていたら映画の私も変わっていたかもしれません。
この真実の物語りは、闇に隠され知らされずに過ごしてきた多くの人の心を揺さぶり、他者(ひと)を気遣うことの大切さを教えてくれると思います。 (映画『あん』主演女優)
目次:
プロローグ 横浜市立瀬ケ崎小学校の創作劇

【第一話】焼かれた机──小学校から追放される
1 六年生の二学期/2 無癩県運動による見せしめ/ 3 自殺未遂と入所の決意
[解説]ハンセン病と社会の差別──強制隔離・患者根絶の国家犯罪

【第二話】強制収容 ──十五年にわたる療養所生活
(1) 療養所での労働と医療/(2) 無意識のうちに身についた人としての基本/(3) 後藤絹子さんとの出会い
〔コラム〕「へらへら笑い」のボン 石山絹子

【第三話】社会復帰──病歴を隠して暮らす日々
(1) シャバに出て/(2) 看護学生との遠距離交際/ (3)結婚と新生活/(4)五人家族と地域・社会/(5)「青い芝の会」との出会い
〔コラム〕暮らしの中の葛藤 石山絹子

【第四話】病歴告白──勝訴判決に押された決断
(1) 人間破壊のらい予防法/(2)らい予防法廃止と違憲・国賠訴訟/(3)カミングアウト(病歴告白)/(4) ハンセン病家族の裁判/(5)六十年ぶりの同窓会
〔解説〕世界からの、致命的な立ち遅れ──「らい予防法」の廃止と国の謝罪

【第五話】共に生きる──地域の人たちとの交流
(1) 横浜の人々との出会い/(2)学校と行政―人権のための講演活動/(3) 障害者運動と地域活動/(4)今、伝えたいこと

[補] 山絹子の回想「神山復生病院を退所した青年と連れ添って」
〔資料〕・著者年譜と社会活動/・ハンセン病隔離政策――日本と世界の比較/・全国のハンセン病療養所/・ハンセン病関係法令(抜粋)/・ハンセン病問題の早期かつ全面的解決に向け ての内閣総理大臣談話

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