書籍_s18101002画像 精神医療運動史
精神医療から精神福祉へ
著者: 浅野弘毅
価格: 2,160円
発売日: 2018年10月10日
内容:
  精神障害者への医療と福祉の関係は、従来から医療が主で福祉は従であるという固定観念に支配されてきた。

  しかし、病院から地域への移行をめざすさまざまな試みが進むにつれ、リハビリで具体的な個人と相互的・親和的な関係を取り結ぶ経験をもつことによってリカバリーが可能となっていくことを、医療者も含めて共通の経験として語ることができるようになってきた。

  社会的入院といわれる長期在院患者さんの退院促進は遅遅として進展していない。

  しかし新しい患者さんは比較的短期間で退院するようになってきた。

  今、医療と福祉をめぐる論争は転換期にある。

  精神障害は疾患なのか、障害なのか? 医療から福祉へ――精神病院の負の遺産を克服し、医療現場改革の可能性を探る。
目次:
はしがき

第1部 精神医療から精神福祉へ

第1章 戦後の論争をふり返って
はじめに/「中間施設」論争/「精神障害者福祉法試案(全家連)」論争/「医療の傘」論から「医療を内包した福祉」論へ/「医療」と「福祉」の統合/まとめ

第2章 精神科医と精神保健福祉士のダイアローグ――歴史・状況・関係性
はじめに/日本精神神経学会のシンポジウムから/その後の対話/おわりに

第3章 戦後精神医療論争を踏まえた精神医療福祉の現在
病院精神医学懇話会の設立/病院精神医学会から病院・地域精神医学会へ/もういちど病院《と》地域を/福祉と人間の尊厳

第4章 「社会的入院」患者の退院促進と権利擁護
はじめに/「社会的入院」の実態/退院促進・地域移行支援事業の実態/東北福祉大学せんだんホスピタルの現況/入院患者さんの権利擁護/おわりに

第5章 「病床転換型居住系施設」構想批判
はじめに/地域で暮らすということ/精神病院に「住む」ということ/おわりに
コラム1 「改革ビジョン」批判
はじめに/「精神障害者の地域生活支援の在り方に関する検討会」の審議経過/地域生活支援における利用者の声/地方分権と地域生活支援/おわりに

第2部 精神医療の変革運動

第6章 開放化運動の思想と実践
はじめに/開放化運動の歴史/開放化運動の時代背景/開放化運動の思想/開放化運動の実践/開放化運動の光と影/開放化運動のその後/おわりに

第7章 「生活療法」批判――藤澤敏雄を偲んで
はじめに/人と仕事/「生活療法」とは何であったか/藤澤の「生活療法」批判/おわりに

第8章 精神病理学批判――「1968 年」の松本雅彦
はじめに/わが国の人間学派/日本精神病理・精神療法学会第6回大会/学会解散後/臨床と精神病理学のはざまで/おわりに

第9章 大学医局講座制批判
はじめに/医学生の運動/東北大学精神科医局の自主管理/金沢学会闘争/おわりに

第10章 精神鑑定批判

第11章 「心神喪失者等医療観察法」批判
法案提出に至るまで/再犯は予測できるか/精神障害者は危険か/精神障害者は免責されているか/社会復帰は可能か
コラム2 開放化運動と交流集会
東北精神科医療従事者交流集会10年
コラム3 「保安処分」論争
保安処分制度とは/保安処分反対闘争/「重症措置患者専門治療病棟」論争/「医療観察法」論争/論争を振り返って

第3部 ケアの精神医学

第12章 脆弱性に応答する責務――デイケアの課題と期待するもの
はじめに─―地域ケアとしてのデイケア/ケアの哲学─自己実現としてのケア/ケアの倫理――ネオリベラリズム批判/ケアの社会学―─人権的アプローチ/ケアの心理学―─ケアの動機づけと役割/おわりに―─ケアの精神医学への展望
コラム4 「デイケア」論争
デイケアの発展/デイケアに対する行政指導/倫理とは何か/デイケアの倫理を考える

引用文献
初出一覧
あとがき

買い物かごの中身
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